デザインの練習として、サムネイルの模写を続けています。
お手本を見ながら、できるだけ同じように作っていく練習です。
始めたばかりの頃、一番困ったのは「作り方が分からないこと」だと思っていました。
でも、実際にやってみると、それ以上に難しいことがありました。
完成した自分のデザインとお手本を並べてみる。
何かが違う。
でも、
「何が違うのか分からない」
のです。
今回は、サムネイル模写とフィードバックを繰り返す中で、「なんか違う」から少しずつ違和感の原因を探せるようになってきた話を書いてみます。
お手本通りに作ったはずなのに、何かが違う
模写を始めた頃は、お手本を見ながら、
文字を入れる。
写真を置く。
背景を作る。
装飾を追加する。
と、一つずつ再現していきました。
使われている要素はだいたい同じ。
配置も大きくは間違っていない。
それなのに、完成したものを並べてみると、
「なんか違う……」
と感じます。
でも、その「なんか」の正体が分かりません。
最初の頃は、
「写真が違うからかな?」
「フォントが完全に同じじゃないから?」
くらいしか考えられませんでした。
比べてみると、小さな違いがたくさんあった
フィードバックを受けながらお手本と比較していくと、少しずつ原因が見えてきました。
たとえば、ドロップシャドウ。
影がついていることには気づいていても、濃さや距離、ぼかし方が違えば印象は変わります。
文字も、フォントやサイズだけではありません。
文字間隔や行間、傾き、位置が少し違うだけでも、お手本とは違って見えます。
背景も同じです。
ただ色を合わせるだけではなく、グラデーションや明るさ、素材の重なり方など、細かな調整がされています。
一つひとつは小さな違いでも、それが積み重なることで全体の「なんか違う」につながっていました。
「あること」に気づくのと「再現できる」は別だった
模写をしていて面白かったのが、見つけられたからといって、すぐ再現できるわけではないことです。
「ここに影がある!」
と気づいても、
「じゃあ、この影はどうやって作るんだろう?」
となります。
背景に光が入っていることに気づいても、その作り方が分からない。
文字が少し傾いていると分かっても、同じ雰囲気にならない。
気づく。
調べる。
試してみる。
お手本と比べる。
違ったら、また調整する。
模写では、この繰り返しがとても多くありました。
でも、この過程でIllustratorの操作も少しずつ覚えていきました。
ただ機能を一つずつ暗記するよりも、
「これを再現したいから、この機能を使う」
という覚え方の方が、私には分かりやすかったように思います。
フィードバックを受けると、さらに細かい違いが見えてくる
自分なりにかなり近づけたと思って提出しても、フィードバックを受けるとまだまだ違いが出てきます。
角丸の大きさ。
文字の位置。
テキストフレームの幅。
背景の隙間。
グラデーションの位置。
「そこまで見るのか……!」
と思うこともありました。
でも、言われてからお手本と比べると、確かに違います。
一度指摘されたところは、次に別のデザインを見るときにも気になるようになりました。
そうやって、少しずつ見るポイントが増えていったのだと思います。
「違和感に気づくこと」も成長だった
デザインを勉強していると、
「自分でゼロから作れるようにならなきゃ」
と思ってしまうことがあります。
私も、模写ができてもオリジナルが作れなければ意味がないのでは、と不安になることがありました。
もちろん、最終的には自分で考えてデザインを作れるようになりたいです。
でも、そのためにも「見る力」は必要なのだと思います。
以前なら、
「なんとなくこっちの方がいい」
で終わっていたものを、
「文字の余白が違う」
「こっちの方が影が弱い」
「写真の明るさが違う」
と、少しずつ言葉にできるようになってきました。
まだ正解がすぐ分かるわけではありません。
それでも、違和感そのものに気づけるようになったことも、一つの成長だと思えるようになりました。
模写は「同じものを作る練習」だけではなかった
模写を始める前は、お手本と同じデザインを作ることで、Illustratorの操作を覚えるための練習だと思っていました。
実際、操作の練習にもなっています。
でも、続けてみて、それだけではないことに気づきました。
なぜこの文字はこの大きさなのか。
なぜここに余白があるのか。
なぜこの写真は見やすいのか。
なぜこの装飾があるとまとまって見えるのか。
お手本を細かく観察することで、完成したデザインを「なんとなく見る」のではなく、分解して見る練習にもなっていました。
これは、自分でデザインを作るときにも役立つ力なのだと思います。
まとめ|「なんか違う」の先を考えられるようになりたい
サムネイル模写を始めた頃は、お手本と自分の作品を並べても、
「なんか違う」
としか言えませんでした。
今でも、一目見ただけですべての違いが分かるわけではありません。
それでも、
影かな?
余白かな?
文字の位置かな?
背景の明るさかな?
と、違和感の原因を探せることが少しずつ増えてきました。
デザインの上達というと、「すごい作品を作れるようになること」を想像しがちです。
でも、以前は見えなかった小さな違いが見えるようになることも、上達の一つなのかもしれません。
これからは「なんか違う」で終わらせず、
「なぜ違って見えるんだろう?」
と考える癖をつけながら、模写だけでなくオリジナルのデザインにも生かしていきたいです。



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